◆事業計画

社会福祉法人改革が着々と進行する中、昨春には地域包括ケアシステムの強化策として『人口減少など地域の実情に応じて、制度の「縦割り」を超えて柔軟に必要な支援を確保することが容易になるよう、事業・報酬の体系を見直す』という観点から、共生型サービスが創設されました。それは主に介護保険事業所と障がい福祉事業所における課題を利用者の立場から解決しようとするものであり、今後の事業拡大化が期待されるところであります。

一方、保育事業に目を向けてみますと、こちらは今春に『幼児教育・保育無償化』が正式決定され、今年度から実施されることになりました。それまでの経緯を見てみますと、所轄庁による指導があったものの、保育事業を経営する法人において少なからず存在する、いわゆる「一法人一施設」モデルから脱却を図り、新たな事業を展開するという経営課題との相関もあるように思えます。

 このように、社会福祉法人には一括りに議論することが可能である課題と不可能である課題とが山積されている状況であると感じています。そして、我々はそのような課題を一つひとつ丁寧に解決し、多くの社会福祉法人に指針を示して行くという重要な使命があると考えております。そのような役割期待を果たすためのキーワードとして、私の頭には『可視化』や『ダイバーシティ』といった言葉が真っ先に浮びます。さらには東京オリンピックの開催に向けて『アクセシビリティ』といった言葉もこれから注目されてくると予測しております。

 ある時は演繹的に、またある時は帰納的に。常に柔軟な思考を持つことを忘れずに、皆様と一緒にこの荒波に立ち向かって行きたい所存ですので、今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

◆基本方針

1. 経営者部会との連携を強固にして、オール神奈川の福祉の向上に努める。

2. それぞれの種別、地域の特徴を活かした公益的な活動を目指す。

3. より充実した研究委員会活動や研修会を通じて、会員相互の連携強化を図る。

4. 会員拡大での新入会員も含め、青年らしい会の活性化につながる活動を行う。

5. 「かながわライフサポート事業」の普及・啓発に引き続き協力する。

1.委員会活動

事業の充実を図るため、研修委員会、総務・広報委員会及び研究委員会を定期的に開催します。

1)研修委員会

時流を考慮した講師選定を行い、魅力ある研修を企画します。

・総会時研修会(経営者部会合同)・・・6月下旬

・総会時研修会(経営青年会単独)・・・2月~3月

・宿泊集中セミナー・・・11月下旬

・関東甲信越静ブロック社会福祉法人経営青年会研修会・・・2月

尚、新型コロナウイルス感染症等が蔓延し、対面での研修会開催が困難な場合、オンラインでの研修会を年1~2回程度企画します。

2)総務・広報委員会

会全体の活性化のため、ホームページの迅速な更新や、アプリ「CANVA」を活用した魅力ある広報誌を作ります。また、新規会員獲得のための活動や、会計とも連携して会運営費の適正な執行を行います。

・総会の開催(6月、2月)

・ホームページの管理(随時)

・広報誌の発行(10月、3月)

・会員獲得活動(随時)

 

 

3)研究委員会

高齢・保育・障がいの各分野で抱える固有の課題に対し研究を行うことで、年々変化する社会福祉制度に対応するべく各法人の経営戦略に活かせる取り組みを実施します。

 

 

【高齢研究委員会】

新型コロナウイルス感染症予防の観点から『ケアニン』シリーズのオンライン上映を実施してきましたが、感染症状況などをみて他施設や介護関連企業への見学研修の実施をしていきます。

・見学研修等 年1回程度

 

 

 

【保育研究委員会】

少子化が進む中で保育園も選ばれる時代が到来しています。その中でいかに他園と差別化し、子どもや保護者、地域に貢献できるかが大切になってきています。その手助けとなるよう情報交換の場を設けます。また研修を実施し、知識も深めていきます。

・研修会 年1回程度の開催

・施設見学 年1回程度の開催

 

 

 

【障がい研究委員会】

障害者支援施設及び生活介護事業の将来展望を議論し報酬改定検討チームの論点を精査し事業所による質の高いサービス提供と財務課題の両立を図る人員配置、定員数、各種加算算定等を研究する。福祉人材の採用、育成、定着等の優れた先進事例を学び福祉人材のマネジメントを研究する。

・定例会 年1回程度の開催

・視察研修等 年1回程度

 

 

 

2.関係諸機関との連携

神奈川県社会福祉協議会経営者部会や全国社会福祉法人経営青年会をはじめ、他都道府県の経営青年会との情報交換、関係諸機関との連絡調整を行い、相互の連携強化を図ります。特に、経営者部会の各委員会と積極的に連携協力し、社会福祉諸問題を検討・課題を提起していきます。

3.会員総会の開催

事業計画並びに予算、事業報告並びに決算等、会の運営に関する事項について審議するために、会員総会を年2回以上開催します。

4.役員会の開催

事業の推進と関係諸機関との連絡調整を図るため、正・副会長、幹事、監事、会計により構成される役員会を定期的に開催します。

5.監事監査の実施

事業内容及び事業運営状況、会計内容及び執行状況について適正か、2名の監事により監査し、結果を会員総会に報告します。

このサイト掲載内容には著作権が存在し、無断での転載・転用・複製及びまたは加工は禁止いたします。

リンクをしたサイトの内容が公序良俗に反するものであった場合リンクをお断りする場合があります。

1. 経営者部会との連携を強固にして、オール神奈川の福祉の向上に努める。

2. それぞれの種別、地域の特徴を活かした公益的な活動を目指す。

3. より充実した研究委員会活動や研修会を通じて、会員相互の連携強化を図る。

4. 会員拡大での新入会員も含め、青年らしい会の活性化につながる活動を行う。

5. 「かながわライフサポート事業」の普及・啓発に引き続き協力する。

神奈川県社会福祉法人経営青年会